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先日、「近くまで来たから寄ってみたよ。」と、ヨチヨチ歩きの子どもを連れて、A子が警察署を訪ねてくれました。彼女と初めてあったのは30年前です。当時15歳の彼女、私は新人補導員でした。溜まり場だった彼女の家を訪問したところ、「いちいちうるっせぃんだよ。根本は早く帰れ!」と言われ、なすすべもなく帰ったことがありました。そんな少年でも、街で会うたび言葉を交わすようになり、当時は携帯電話もなく、何かあると直接、私に相談してきたことを懐かしく思い出します。
思えばこの当時は、非行の主流は高校生であり、学ランやスカートを長くしていました。また、外見からも頭にソリを入れたり、バイクを改造して騒音をまき散らしながら走り回るなど、目に見える非行形態でした。彼らの仲間意識は強く、自分たちの(掟)を破れば罰を与えるなどしていましたが、仲間が困っていれば助けあうなど、ワルはワルなりに、人とのつながりを大切にし、仲間相互では情もあったように思います。
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私が、30年間の補導員生活を振り返って思うのは、人と人とをつなぐのは「心が通いあう会話」だということです。
「会話」とは、会って話すことです。相手の表情や声の調子などから、いろいろなことを思いやり、人と人とが繋がっていくものだと思います。
今、コミュニケーションがとれない少年が増えているといわれますが、携帯電話やパソコン等の機械に支配されている中で育っている現状では、本当に「心」が通いあう関係を作ることは難しい時代になってきています。
その証に、最近は街頭補導で少年に声をかけても、「関係ないでしょう!」と目も合わせず、人との関わりを嫌う場面が多く、何を考えているのか分からない少年が増えています。
そこで私から、皆さんに「携帯電話使用禁止日」を作ることを提案します。
顔の見えない通話やメールをやめて、目を見て表情で気持ちを理解しあい、大きな声で笑ったり泣いたりしながら、家族や友人と「会話」をしてみてはいかがでしょうか。
きっと、新しい発見があるに違いありません。
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