テレビで放送されている事件やニュースは“自分とは別の世界の出来事”そんなふうに思っていませんか?あなたの身近に起こっている出来事─。
「事件の現場にいる方々の声」知ってください。そして、感じてください。



オレンジレンジ『花』
花びらのように散りゆくなかで夢みたいに
君に出逢えたキセキ 愛し合って けんかして
色んな壁 二人で乗り越えて…
…だから僕は精一杯生きて 花になろう

この歌を聞くと、10年前勤務していた警察署で取り扱った少年を思い出します。
彼は19歳で、それまで何度か地元の警察署で検挙されており、今度何か起こせば鑑別所へいくことになっていた少年でした。彼は、その日自殺を考え、家の近所の川へ行きました。でも、知人に会い声を掛けられて、一度は思いとどまったのです。でも、その後、私の勤務する警察署管内の山で首つり自殺をしてしまったのです。妹とご両親は、嘆き悲しみ、大きく肩を落としてしまいました。
彼は次のような遺書を残していました。

今度生まれてくるのなら 心のない花がよい
3日でもきれいに 生きていけたなら
それでも良い.....................

それに、『死にたくない』との言葉もありました。私は、涙が止まらなくなりました。


警察署で仕事をしていると、死が身近に感じられる事(交通事故、検死、労災事故等)が多々あります。 暴走行為を繰返してガードレールにぶつかって命をおとした17歳の少年、国道を逆走して大型トラックの間に挟まれて命をおとした16歳の少年など、自分の命を大切にできない少年達の短い人生の終止符を知るたびに、胸が締め付けられる思いをします。
遺書を残した少年、事故に遭った少年達、彼らにも輝かしい未来があったはずです。
やけを起こさず、もう少し『自分』を大切に考えて行動していれば、いずれ成長して愛する人とめぐり逢い、色んな壁を乗り越えて幸せな家庭を築けたのではないでしょうか?死んで花になって何の意味がありましょうか。あの歌の
『だから僕は 精一杯生きて 花になろう…』
このフレーズのように、物事をポジティブに考えて壁を乗り越えて欲しい。そして、一人でも多くの少年が「なんで若いときはあんな事していたのかな」と笑って昔話しができるように強い大人になって欲しい。これが私の願いです。


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